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子どもの矯正はいつ始める?〜年齢別の治療目安と注意点〜

  • いまみや歯科医院スタッフ
  • 2025年9月5日
  • 読了時間: 12分
いまみや歯科医院

歯並びや噛み合わせの不正は、大人になってからでも改善することは可能です。しかし、成長期の特性を活かせば、より効率的に、しかも歯や顎にかかる負担を少なく治療を進められる場合があります。近年では「子どもの矯正はいつから始めればいいのか?」という質問をする保護者が増えています。


本記事では、小児矯正の基本的なステージ、開始時期を判断するポイント、見逃しやすいサイン、装置の特徴と注意点まで、専門用語をできるだけ噛み砕きながらご紹介します。


なお、ここで述べる内容は一般的な情報であり、個別の効果や結果を保証するものではありません。実際の治療は必ず歯科医師の診察と説明を受けてから判断してください。



1.子どもの矯正って本当に必要?

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「歯並びが少し悪いくらいなら、大人になってから直せばいいのでは?」と考える保護者は少なくありません。確かに、成人後でも矯正治療は可能です。しかし、小児矯正には大人の矯正では得られない大きな利点があります。


1-1.成長期という限られた時間を活かして、顎の発育や骨格のバランスを整えられる

子どもの成長期は、顎の骨が柔らかく変化しやすいため、歯が並ぶスペースを作ったり、噛み合わせの土台を整えたりすることが比較的容易です。これにより、将来的に抜歯が必要になる可能性を減らしたり、Ⅱ期治療の期間を短縮できたりする場合があります。大人になってからでは、顎の形や大きさを変えるのは難しく、多くの場合は歯の位置を動かすだけの治療になります。


1-2. 噛む・話す・呼吸するといった日常の基本機能を健全に育むことができる

歯並びの乱れや噛み合わせの不正は、見た目だけの問題ではありません。口呼吸や片側噛み、発音障害など、日常生活に影響を与えることもあります。これらを放置すると、顎関節への負担や咀嚼機能の低下、虫歯や歯周病のリスク増加など、将来的な口腔トラブルにつながる可能性があります。


もちろん、すべての子どもに矯正が必要なわけではありません。成長の段階や症状によっては、経過観察で問題ない場合もあります。しかし、「必要かどうか」は外見だけでは判断できず、専門医による診断が欠かせません。適切な時期に検査を受ければ、早期介入が望ましいケースを見逃さずに済みます。


そのため、子どもの矯正は必要性が高く、気になるサインがあれば早めに専門医へ相談することが望ましいでしょう。



2.小児矯正の2つのステージ

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小児矯正は大きく「Ⅰ期治療(成長誘導)」と「Ⅱ期治療(本格矯正)」の二段階に分かれます。それぞれ目的や方法が異なり、どちらの時期から始めるかは子どもの成長や症状によって決まります。


2-1.Ⅰ期治療(成長誘導)

Ⅰ期治療は、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に行う矯正です。一般的には6歳から小学校低学年頃に開始することが多く、この時期は顎の骨が柔らかく、幅や形を整えやすいのが特徴です。主な目的は、永久歯がきれいに並ぶためのスペースを作り、噛み合わせの基礎を整えることです。成長を活かした治療のため、骨格のズレや顎の幅の不足を比較的短期間で改善できる場合があります。


2-2.Ⅱ期治療(本格矯正)

Ⅱ期治療は、永久歯がほぼ生え揃った後に行われる段階で、中学生以降から成人までが対象となります。Ⅰ期で整えきれなかった歯並びや噛み合わせを仕上げる役割があり、歯を細かく動かすための装置を用います。骨格の成長がほぼ終了しているため、顎の形や大きさを変えることは難しいものの、歯の位置や向きを正確に整えることが可能です。



3.矯正相談はいつ行くべき?初診のベストタイミング

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「子どもの歯並びが気になるけれど、いつ歯科医院に相談すればいいの?」と迷う保護者は少なくありません。一般的には、永久歯が生え始める6歳頃(小学校入学前後)が最初の相談の目安とされています。

この時期は、乳歯と永久歯が混ざる「混合歯列期」に入り、将来の歯並びや顎の成長の方向性を見極めやすい段階です。

なお、相談に行ったからといって、すぐに矯正治療を始めるわけではありません。多くの場合は「経過観察」となり、必要に応じて定期的にチェックを行いながら、治療開始のタイミングを見極めていきます。



4.子どもの矯正、いつ始めるべきか?

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「子ども 矯正 いつから?」という疑問は、多くの保護者に共通するものです。開始時期は一律に決まっているわけではなく、歯の生え変わりの進行度や顎の成長の状態によって最適なタイミングが異なります。


5歳前後から小学校低学年の間は、前歯や奥歯が永久歯に生え変わり始める重要な時期です。この時期にⅠ期治療を開始すると、顎の幅や形を整えやすく、将来的に抜歯を避けられる可能性やⅡ期治療の期間を短縮できる可能性があります。小学校高学年になると、永久歯が増えて混合歯列期の後半に入りますが、軽度の歯列不正や噛み合わせのズレであれば、この時期でもⅠ期治療が行える場合があります。一方、中高生以降は永久歯がすべて生え揃い、成長が安定してくるため、骨格の改善は難しくなりますが、歯並びや噛み合わせの調整は可能であり、多くの場合はⅡ期治療からの開始となります。


成長段階別!お口のトラブルチェックリスト

矯正治療が必要かどうかは、見た目だけでは判断しづらいものです。保護者が自宅で確認できるよう、年齢ごとの「気になるサイン」をリストにまとめました。


①5~6歳頃

歯がキチキチに並んでいて、隙間がない

下の前歯が上の前歯より前に出ている


②7~9歳頃

永久歯が重なって生えてきた

口を閉じると顎にシワができる


③10歳以降

出っ歯や受け口が目立つ

食事中に口から食べ物がこぼれやすい


これらのサインが見られた場合、必ずしもすぐに治療が必要というわけではありませんが、早めに歯科医院で相談しておくと安心です。



6.子どもの矯正 開始時期を見極めるためのサイン

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矯正治療を検討する際には、見た目だけでなく、日常生活でのちょっとした変化や癖にも注目することが大切です。例えば、前歯が上下で噛み合わずに隙間がある「開咬」や、下の歯が上の歯より前に出ている「反対咬合」、歯が重なり合って生える「叢生」は、歯列や噛み合わせの異常を示しています。また、口呼吸が習慣になっている場合や、食事の際に片側だけで噛む習慣がある場合も注意が必要です。これらの状態は放置すると歯並びの悪化や顎の成長のアンバランスにつながる可能性があり、早期の相談が望まれます。



7.小児矯正と大人の矯正の違い(メリット・デメリット比較)

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「矯正は大人になってからでもいいのでは?」という疑問を持つ保護者は少なくありません。実際、矯正治療は子どもだけでなく成人でも可能です。ただし、顎の成長を利用できるかどうかという点で、治療の目的や方法に大きな違いが出てきます。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを整理します。


小児矯正の特徴

メリット

顎の成長を利用して、歯が並ぶスペースを確保しやすい

顎の幅や骨格のバランスを整えることで、将来的に抜歯を避けられる可能性がある

Ⅱ期治療(本格矯正)の期間を短縮できることがある

噛み合わせの基礎を整えることで、発音や咀嚼などの機能面にも良い影響を期待できる場合がある


デメリット

成長段階に合わせて治療を進めるため、Ⅰ期とⅡ期の2段階治療が必要になり、通院や費用が長期にわたることがある

本人の協力度合い(装置を決められた時間装着するなど)が治療の成果に影響する

成長による変化が大きいため、経過観察期間が長くなることもある


大人の矯正の特徴

メリット

顎の成長が終了しているため、治療計画を立てやすく、治療内容が比較的明確になる

本人が自ら希望して治療を受けることが多く、装置の装着や通院など協力が得られやすい

審美的な改善を目的に治療方針を選択できる(目立ちにくい装置の選択肢が豊富)


デメリット

顎の骨格を変えることは難しく、抜歯を伴う治療になるケースが多い

歯を大きく動かす必要がある場合、治療期間が比較的長くなることがある

加齢による歯周病や骨の状態によっては、治療方法に制限が出る場合がある



8.歯並びの問題が全身に与える影響

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歯列不正や噛み合わせの異常は、見た目の印象だけでなく、全身の健康にも関係します。例えば、口呼吸が続くと口腔内が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、噛み合わせが悪いと咀嚼効率が低下し、胃腸への負担が増えるほか、顎関節や首、肩に余計な力がかかり、慢性的な肩こりや頭痛の原因になることもあります。発音への影響や、正しい舌の使い方ができなくなることもあり、学齢期の子どもにとっては学習面やコミュニケーションにも影響を及ぼしかねません。



9.矯正治療を始める前に知っておきたい!治療の流れ

矯正治療はどのように進むのか、流れを知っておくと安心です。一般的には次のようなステップで進みます。

STEP1:初回カウンセリング・診察

気になる点を相談し、現在の歯や顎の状態を確認します。

STEP2:精密検査

レントゲン撮影や歯型の採取など、詳しい検査を行います。

STEP3:診断・治療計画の説明

検査結果に基づき、治療が必要かどうか、また治療を行う場合の方法や期間について説明を受けます。

STEP4:矯正装置の装着・治療開始

必要に応じて矯正装置を装着し、治療をスタートします。

STEP5:定期的な通院・調整

装置を調整しながら、歯の動きを確認していきます。

STEP6:保定期間

治療後は「保定装置」を使用し、歯並びが戻らないよう安定させます。

このように、矯正治療は長期的な流れで進みますが、各段階で十分に説明を受けながら進めることが大切です。



10.矯正装置の種類と特徴|治療による副作用やリスク

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矯正治療に使われる装置は、目的や成長段階によって異なります。ここでは代表的な装置とその特徴を説明します。


10-1.拡大装置

拡大装置は、顎の幅を広げて永久歯が正しい位置に並ぶためのスペースを確保するために使用されます。装置の中央にはネジが組み込まれており、定期的に回すことで徐々に顎の骨を拡大します。取り外し可能なタイプと固定式があり、成長期の骨は柔らかいため比較的短期間で効果を得られることがあります。ただし、取り外し式は装着時間を守らなければ効果が出にくく、本人と保護者の協力が欠かせません。


10-2.機能的矯正装置

機能的矯正装置は、上下の顎の位置関係や噛み合わせを改善するための装置です。バイオネーターやフレンケル装置などが代表例で、装着することで筋肉や舌の動きを利用し、顎の成長を誘導します。適用できるのは成長期の限られた期間に限られ、開始時期を逃すと十分な効果が得られないことがあります。


10-3.ブラケット装置

ブラケット装置は、Ⅱ期治療でよく用いられる固定式の装置で、歯の表面に小さな器具を接着し、そこにワイヤーを通して歯を計画的に動かします。金属製のほか、目立ちにくいセラミック製や透明タイプもあります。歯を精密に移動できる反面、食事や歯磨きの際には特別な注意が必要で、装置周囲に食べ物が詰まりやすいため、口腔ケアが重要です。


また矯正治療に伴う主なリスク・副作用として、


・装置の装着による違和感や発音のしづらさ

・歯や歯肉の痛み

・口内炎

・装置周囲の清掃不良による虫歯・歯肉炎の発症リスク

などがあります。また、歯の移動に伴い一時的に噛み合わせが不安定になることがあります。



11.小児矯正にかかる費用と期間の目安

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小児矯正の費用や期間は、治療を行う時期や方法、症例の難易度によって大きく異なります。一般的に、小児矯正はⅠ期治療とⅡ期治療に分かれ、それぞれで費用と期間の目安が異なります。


11-1.Ⅰ期治療

顎の成長を利用して歯列や噛み合わせの基礎を整える段階で、比較的短期間で終了する場合もありますが、顎の幅を広げたり歯列を整えたりするための装置を使うため、数か月から2年程度かかることが多いです。費用は自由診療の場合、全国的な相場として20万〜50万円程度が目安とされます。


11-2.Ⅱ期治療

使用する装置や治療内容によって異なりますが、治療期間はおおよそ1年半〜3年、費用は60万〜100万円程度が一般的です。Ⅰ期とⅡ期を両方行う場合、合計で80万〜150万円程度になるケースもあります。


また、治療期間中には定期的な調整が必要で、月1回程度の通院が必要になることが多く、調整料として1回ごとに3,000〜5,000円程度かかる場合があります。装置の種類や使用する素材によっても価格は変動し、透明のマウスピース型装置や目立ちにくいセラミックブラケットは、金属製ブラケットよりもやや高額になる傾向があります。


当院での標準的な費用は以下の通りです。


・Ⅰ期治療(顎の成長誘導):税込〇〇万円〜〇〇万円

・Ⅱ期治療(本格矯正):税込〇〇万円〜〇〇万円

※費用は装置の種類や治療期間により異なります。



12.小児矯正は保険適用される?

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小児矯正は基本的に自由診療として扱われるため、ほとんどの場合は健康保険が適用されません。つまり、費用は全額自己負担となります。しかし、例外として健康保険が適用されるケースがあります。それは、厚生労働省が定める「保険適用となる先天的疾患や症状」に該当する場合です。代表的な例としては、口唇口蓋裂、顎変形症、先天的に歯が欠損している症例(外胚葉異形成症など)が挙げられます。これらは、噛み合わせや咀嚼機能に大きな影響を及ぼすため、保険適用の対象となります。


また、顎の手術が必要なレベルの骨格的な不正咬合(骨格性下顎前突など)も、顎口腔機能診断施設として指定された医療機関であれば、保険が適用される場合があります。この場合、Ⅰ期治療やⅡ期治療にかかる費用の一部または全部が保険で賄われることになりますが、対象となる症状は限定的です。単なる見た目の改善や軽度の歯並びの乱れでは保険の対象外となるのが一般的です。


保険が適用されるかどうかの判断は、医療機関での診断に基づきます。保険適用の条件を満たす場合でも、治療を行う医療機関が保険適用の指定を受けている必要があります。指定外の医院で行う場合は、条件を満たしていても自由診療扱いとなり、全額自己負担になります。


そのため、保護者としては、まず「保険適用の可能性があるかどうか」を歯科医師に確認し、適用される場合はどの医療機関で治療すべきかも含めて検討することが重要です。自由診療での矯正は費用負担が大きくなるため、適用条件を満たす場合には保険制度を活用することで経済的負担を軽減できます。



まとめ

小児矯正の開始時期は、年齢だけでなく、歯や顎の発育状況、生活習慣、症状の種類によって異なります。一般的には6〜8歳頃がⅠ期治療の好機とされますが、すべての子どもに早期治療が必要なわけではありません。

重要なのは、気になるサインが出た時点で放置せず、適切な診断を受けることです。


専門家の助言をもとに、子どもの将来の歯と健康を守る最良のタイミングを見極めましょう。



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